過払い金返還請求はどの法律事務所に依頼しても結果は一緒？

過払い金返還請求の行う弁護士、司法書書士の事務所は数えきれないほどたくさんあります。テレビCMを毎日流している大手法律事務所から、小さな法律事務所までさまざまです。これらの法律事務所に過払い金返還請求を依頼したら同じ結果が得られるのでしょうか？

多少の差はあるとしても大きな差はないと多くの人は考えています。

しかし、実際は大きく異なります。その理由について説明します。時間はかかってもいいので、より多くの返金を希望する人は参考にしていただきたいと思います。

法律事務所で返金額が同じにならない2つの大きな理由

大きな理由としては以下の2つがあります。

法律事務所の姿勢

法律の専門家としてどのような方針で交渉にのぞむのか姿勢の違いがあります。過払い金返還請求の手続きが法律に基づいた手続きで行う単純な返金の手続きなら、誰もがやっても同じ結果になります。

しかし、過払い金の返還請求は、貸金業者はさまざまな理由を持ち出して過払い金の減額を要求してきます。

過払い金の返還を満額、あるいはできるだけ多く勝ち取るためには、いろいろ面倒な交渉を行わないと簡単には、相手の貸金業者も応じてきません。そこで、手間と時間はかかりますが、裁判をしてでもできるだけ依頼者の要望に応えて多くの過払い金を取り戻そうとする姿勢の強い法律事務所があります。

その一方、できるだけ交渉の手間を省き、効率よく過払い金返還手続きを行って、簡単に和解して薄利多売で利益を多く稼ごうという姿勢の法律事務所があります。

当然、この2つの法律事務所で過払い金の返金額は大きく変わります。

貸金業者と裏取引をする悪質な法律事務所の存在

残念ながら、和解に簡単に応じて依頼者の利益よりも自分の事務所の利益を優先する法律事務所があることを述べました。過払い金返還請求をしたいと考えている依頼者の多くは返金額が多くなることを希望しています。

そのため、最初から返金額よりも早期和解を優先して行う法律事務所は許されるべきではありません。しかし、一部の依頼者は、金額よりも早く過払い金を取り戻したいという要望を持つ人がいるので、まだ許されます。

しかし、これを上回る悪質な法律な事務所が存在しています。

それは、本来であれば貸金業者と法律事務所は、お互いの利益が相反する敵対者であるはずです。しかし、法律事務所のなかには、貸金業者と裏取引をして、同じ共通の利益を追求する仲間として過払い金返還業務を行っている法律事務所があります。

この場合、この悪質な法律事務所は、手間と時間をかけずに簡単に和解して手数料を稼げるメリットが生じます。一方、貸資金業者は本来であれば、多額の過払い金を返還しないといけないのですが、簡単に和解することで過払い金の減額と交渉の手間が省けるメリットが生じます。

この裏取引が行われていると、依頼者が時間をかけても良いからできるだけ多くの過払い金を取り戻したいと思っていても、依頼者の意向は無視されます。例えば、悪質な法律事務所は、過払い金を減額して和解しないと回収すらまったくできなくなるなど、うその報告を依頼者にして、早い和解を依頼者に強制します。

このような裏取引があることを、朝日新聞が突き止めて2013年に報道しています。

その報道後に法律事務所として決して行っていけない裏取引をしていた法律事務所が、方針を変更したのかは、はっきりわかっていません。あくまでも一般論になりますが、大々的なCMを行っている場合、その経費を回収するために効率優先になっている可能性が高いと考えられます。もちろんすべての場合に当てはまるわけではありません。

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