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総量規制とおまとめローン

おまとめローンを利用するメリットは、第一に「金利を減らせること」と第二に「返済の手間を省く」という点につきます。複数の業者とのローン契約を一社に絞ることで金銭的にも手続き的にも節約できる点が、現在のおまとめローン隆盛の要因といってもよいでしょう。

そして、これら以外でもおまとめローンをおススメできる大きなポイントがあり、それが「総量規制」です。

そこで、総量規制とおまとめローンとの相関関係について検証してみましょう。

総量規制とは

バブル経済崩壊後の1990年代から2000年代にかけて、借り過ぎで金利負担が重荷となり返済不能に陥るいわゆる多重債務者が増え、深刻な社会問題となりました。

安易に借金を増やす人々にも問題はあるものの、業者が派手な広告で大衆を煽っていたという事実が批判の的となり、これらの事態を是正する目的で2010年に「賃金業法」が改正され、新たに導入されたのが「総量規制」なのです。

総量規制の対象となる業者は、クレジット・信販会社と消費者金融業者で、総量規制によって、個人への融資の場合には年収の3分の1に相当する金額の貸出しが禁じられたのです。

つまり、年収が300万円の場合、100万円以上の借入れができなくなり、100万円以下の場合でも追加借入れができなくなったのです。借入額の総量(合計額)を制限する法律で「総量規制」というわけです。

総量規制の導入は、いわゆる「グレーゾーン金利」の撤廃と共に、日本の金融市場を大きく転換した法改正となりました。

「総量規制」と「おまとめローン」

個人の借入れ総額を制限する総量規制の制定によって、一躍クローズアップされることとなったのが「おまとめローン」です。なぜならば、総量規制は銀行には適用されないことから、各銀行が独自の「おまとめローン」を策定して新規顧客の獲得を図るようになったのです。

たとえば、すでに消費者金融で100万円の借入れをしている人が追加融資を申し込みたい場合、銀行のおまとめローンを利用して借り換えるという選択をする個人が増えてきたのです。

バブル全盛期には銀行の個人融資はハードルが高く、それが人々を消費者金融などに走らせる要因のひとつになっていたのですが、2010年以降は各銀行間でおまとめローンによる個人顧客獲得競争が始まり、かつて隆盛を誇っていた信販会社や消費者金融も経営破綻する業者が相次ぎました。

そして、大手の消費者金融業者の数社が都市銀行グループの傘下に入ったり、大手の信販会社がIT企業に買収されるなど、金融業界の再編が進んだのです。

総量規制の例外規定

おまとめローンの登場によってノンバンク系の金融業者と銀行との垣根があいまいになってきている昨今ですが、おまとめローンは銀行の独占ではなく、信販会社や消費者金融業者にもあります。

年収の3分の1位上の貸付ができない総量規制にも例外規定条項があるからで、それは「顧客に一方的に有利な借換えまたは段階的に債務を減らす借換え」であればOKというものです。

借入金額の総量規制は、あくまでも多重債務者債務超過者をなくすという社会的目的によって導入された決まりなので、顧客の債務を軽減することが目的のおまとめローンは総量規制の例外となる、といわけです。

総量規制を受けない「おまとめローン」は、複数のローン支払いで苦慮していた利用者にとって、低くなった金利で金銭的負担が軽減できることと、複数契約を一本化にすることで手間ひまが省かれ時間的余裕ができることはもちろん、完済までの目処が明確になるという点において、かなりの利点があるといえるでしょう。

まとめ

バブル期崩壊後に社会問題化した個人の多重債務問題は、貸金業法の改正と金融業界の再編等によって、ようやく正常化されようとしています。金融業界だけでなく業者を監督する関係省庁にも問題があったのは間違いありませんが、顧客となる個人が、身の丈にあった借入れ契約と適正な返済計画を立てることがなにより重要であることはいうまでもありません。

 - おまとめローンの勉強